ストーリー
山あいの集落に移住してきたカメラマンとその妻。
都会からのアイターンでやって来た介護士と戦争体験のある老人。
その集落で生まれ育った少年。
それぞれがいつもの何でもない日常を過ごしていた日、空から不穏なサイレンが鳴りわたる…
日常に生きる彼らはその音を聞き、何を感じて、あるいは、何を感じられなかったのか。
どこまでも続く夏の青空のある一日に起こった、小さな戦争の足音と日常の物語。
キャスト
Mariwo Osawa
大沢まりを/佐久千夏
1980年生まれ。福井県出身。ECHOES所属。
出演作の「わたしたちの家」(17/清原惟監督)がPFFアワード2017受賞、東京国際映画祭特別上映、ベルリン国際映画祭、香港国際映画祭にも出品。その他出演作に「みんな、エスパーだよ!」(13)、「ラブ&ピース」(15)、「ABC・オブ・デス2」(14)、「つやのよる~ある愛に関わった、女たちの物語~」(10)、「東京戯曲」(10)、「沈まない三つの家」(13)、「サンライズ・サンセット」(13)、「サイタマノラッパー3 ロードサイドの逃亡者」(12)など、園子温、入江悠監督を中心に多数の映画、ドラマ、CMに出演。
Saburo Ishikura
石倉三郎/品川
1946年生まれ。香川県小豆島出身。
1967年東映に入所後、坂本九ショー専属司会者やコントレオナルドなど様々な芸歴を持つ。ゴールデンアロー賞演劇部門'83受賞。
主な出演作品に、連続テレビ小説「純と愛」(13)、土曜スペシャル「神様の女房」(11)、土曜時代劇「隠密百八町」(01)、「下町ロケット」(15)、連続テレビ小説「だんだん」(08)、「愛おしくて」(15)、「岸和田少年愚連隊」(96・井筒和幸監督)、「八つ墓村」(96・市川昆監督)、「座頭市」(03・北野武監督)、「オケ老人!」(16・細川徹監督)、主演映画「つぐむもの」(16・犬童一利監督) など
コメント
伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞審査員総評より抜粋
戦争を想起させる空気が漂う今の日本の現実をさり気なく音も加味して表現していて、一見関係なさそうな二つの挿話を結びつける手腕が短編ならではで期待した。
ー篠原哲雄(映画監督)
「その音」を映画としてどう表現するか、すごい課題を孕んでいるが、もし画期的な表現方法が取れたら傑作になるのは間違いない。
ー松岡周作(プロデューサー)
どんなサイレンの音が画面に降り注ぐのか不謹慎かもしれないが待ち遠しい気持ちです。
ー坂井昌三(シナリオセンター講師)
今の時代の風を、嫌らしくなくストレートに短編らしく描いていて上手い。
ー龍居由佳里(脚本家)